にほんブログ村 英語ブログ 英語 通訳・翻訳へ
にほんブログ村にほんブログ村 音楽ブログ ソロギターへ
にほんブログ村

建設現場と英語と時々ギター

アメリカでの仕事の経験をベースに翻訳やら通訳やらしています。ギターが趣味です。

海外技術研修制度

約35年前に日本の建設現場で働いて以来本当に久しぶりの現場体験をこの春から経験しているのだけど今も昔も建設工事現場が3Kの現場である事に変化がないことを実感しています。

 

若い世代の労働人口が減少し続ける事が分かっていながら現場の労働環境を改善しようとしない政治や経営者の問題が大きいと思っていますが、この問題に対して海外からの研修生を受け入れる制度に手を加える事で事態を打開しようとしているように見えます。

 

これは建設業よりも介護業界で進んでいる話かも知れません。どうやら日本では「移民は絶対認めない」と言う不文律があるようで、どんなに若年層の人口問題が議論されても「移民」と言う言葉は出てきません。何かしらのアレルギーとも言えます。

 

移民制度にせよ、研修生受け入れ制度にせよ、その目的が「安価な労働力を3K業務に就かせる」事であれば、それは結果としてコミュニティ内に階層を生み出す事になると感じています。

 

個人的には、人は自分が働きたい場所、働きたい環境、どんな仕事をするかを選択する自由があるべきだと思います。海外で働きたい日本人がいていいように、日本で働きたい外国人は、その適正に応じて機会を与えるべきだと思います。言語、文化、人種が異なる人達と共存するのは楽しいことばかりではありませんが、それを受け入れる事で誰かに与える自由が、翻って自分達の自由を保障すると感じています。

 

今の日本の姿勢は、突き詰めて言えば、都合のいい外国人(観光客)はいくらでも来ていいが、お金を稼ぐ外国人は、出入国の回転を多くして出来るだけ安価に都合よく働かせようと言う、非常に身勝手、かつ人間味のない制度に、僕には見えています。

 

経済、経済、と騒ぐ前に、お金のことばかり口走っている人間がどれくらい幸せそうな顔をしているか今一度振り返って考えてみませんか?